2011年3月11日金曜日

徒歩帰宅

地震発生から1時間半。
歩いて帰ることを決め、iPhoneでルートを確認。すべて知っている道というわけではなかったが、地理的には馴染みのある場所ばかり。iPhoneでときどき現在地を確認すれば十分いける。ただし、Twitterやradikoで情報収集をしていたため電池残量が約半分。途中で電池切れるか?!という気もする。

家族の安否が確認でき、安心してスタート。



16時30分頃 海老名 産業技術センターを出発
徒歩帰宅組が他にもいたが、別方向のため、単独行動となる。(何かあったとき、単独行動は本当は危険)まずは小田急線沿いの道に向かって歩く。途中、道路は所々渋滞しているのもののバス、タクシーは動いている。歩き疲れたら頼ろう。家族に電話、メールがつながらず。

17時10分 座間駅通過
座間駅近くの踏切あたりで、電車が不自然に停車していた。道行く人が携帯で電車を撮影している。実家(千葉)の無事をメールで確認。

17時36分 相武台前駅通過
16kmを歩くことに不安を感じていたが、意外とペースよく歩けている。というか、歩かないと帰れないな。電車が動く気配無し。ようやく家族と連絡がとれ、徒歩帰宅することを伝えられた。

18時00分 小田急相模原駅通過
だんだん会社や学校から帰る人が増えてきたからだろうか、歩道を歩く人とすれ違うことが増える。この人たちはどこから歩いてきたのだろう。みんな黙々と歩き続けている。
普段の運動不足のため、足が少し重くなってきた。ってか、革靴だ。。。
道路沿いの自転車屋の店先に並ぶ1万円の自転車を買おうか迷ったが、自宅にも自転車あるので、やめておいた。あとになって思えば、買ってもよかったかな。。。
(自転車を買って帰った人も多く、店頭から自転車が消えた店も多かったらしい)
コンビニで肉まん、ホットレモンを買って一休み。

18時50分 町田駅通過
町田まで出れば、バスやタクシーも頻繁に動いているだろうと思ったのが甘かった。バス停には大行列ができ、公衆電話にも長蛇の列。小田急町田駅には帰宅困難な人があふれ、みんな下を向いている。その横を通り抜け、あと少し、自宅まで歩くことにした。
町田駅を過ぎ、自宅に向かいながら、徐々に周りが暗くなり始めてきた。日没のためではなく、停電していた。街灯、信号機も消え、警官が出て交通整理をしている。車のライトが唯一の灯りとなっていた。
停電のなか暗いまま開店しているコンビニもあり、水や食料を買い出しに来ている人も多かった。

19時50分 無事帰宅
なんとか自宅まで辿り着けた。Google Mapで案内されたとおり、約3時間半の道のり。
以前は10kmくらいの散歩をしていたが、ここ数年はそんなに歩くこともなかった。
でも、意外と歩けることもわかったのが、今回の収穫だった。
自宅エリアは停電していて、ろうそく、懐中電灯で家族が迎えてくれ、ようやくホッとできた。

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